ミルモ&パピィ(3)


 ミルモ「くっそー、親父め!
     オレまで地下牢に閉じこめるとはっ」
 パピィ「・・・・・・」

 ミルモがちらっとパピィの方を見てみると、どうやらパピィはさっきからずっと泣いているようでした。

 ミルモ「なぁパピィ、
     いったいムルモと何かあったのか?」
 パピィ「・・・・・・」
 ミルモ「そうか」
再び無言の時間。
泣いているパピィの鼻をすする音だけが響きます。

 ミルモ「…あいつはオレと違って意地っ張りなところがあるからな。
     どっちかが素直にならねぇとずっと今のままだぞ」
 パピィ「でも・・・」
パピィがようやくミルモの方へ顔を向けました。
 ミルモ「自分の気持ちを素直に伝えるだけでいいんだ。
     全然難しいことじゃないし、その方がパピィもすっきりするだろ?」
 パピィ「・・・うん!」

 そうよ、このまま何も言えないで終わるのなんて嫌よ!
ムルモは相変わらずあたちのことを思い出ちてくれないけど、もう1回、今度はあたちの気持ちをちゃんと伝えなきゃ!
 パピィ「・・・今ならきっと言えるわ!」
ことの真相を全然分かっていないミルモも何となくホッとしたようです。

 ミルモ「さてと、オレは寝るとすっかなぁ」
とゴロンと横に寝っ転がるミルモ。
 ミルモ「パピィも騒がずじっとしていた方がいいぞ。
     そうすると早く出してもらえるんだ」
 パピィ「う…ミルモたん、地下牢慣れしてるわね」


 いざというときに一番頼りになるのがミルモですよね。原作やアニメではあまりパピィと接点はありませんでしたが、ムルモの兄&恋の妖精ということで、ムルモのことでパピィの相談に乗ってあげてくれそうです。それにムルモとパピィのカップルについてもミルモは認めているようですしね(アロマのときはかなり反対していた)。

 今回はストーリーに進展がなくてすみません。ミルモとパピィの組み合わせを見たい!というリクエストにお答えして、ちょっとクサいシーンを描いてみました。絵の方は、地下牢の暗がりを影などで表現するのに苦戦しました。グラデーションや半透明を駆使しているため、PCにものすごい負荷がかかってしまい大変でした。

(2006/9/13)