パピィ&ワルモ団(1)

 イチロー「どうやらムルモに嫌われてしまったようだな」
 ジロー「まったくいい気味だ」
 サブロー「これで我らの時代がやってくるぞ」
 シロー「王国打倒も夢ではなくなったな」
 ゴロー「ん? 本当にそうなのか?」
 パピィ「何よあんた達は!
     余計なお世話よ、あっち行って!」

 ジロー「まぁまぁ、ここで出会ったのも何かの縁」
 シロー「我らが考えた新たな作戦を与えてやろうではないか」
 パピィ「新たな作戦?」
 サブロー「我らが考えたスペシャルでクールな作戦だ」
 ゴロー「教えるのもドキドキするんだな、これが」
 パピィ「ふん、おバカなワルモ団が考えた作戦なんておバカに決まってるわ」
 イチロージローサブローシローゴロー「何を~っ!」

 イチロー「あれぇ、聞きたくないんだ?
      へへーんだ、教えてやらないもんねー」
 ジローサブローシローゴロー「もんねー」
 パピィ「ムカッ!
     (こう言われるととっても気になるわ)
     ……いいわ、参考までに今日は特別に聞いてあげるわよ」

 ワルモ団はさっと並び直し、先頭のイチローが説明します。
 イチロー「ムルモ本人ではなくて、ムルモにとって大切な人を
      困らせてみるというのはどうだ?」
 ジローサブローシローゴロー「うん、うん」
 パピィ「大切な人ってあたちの他に誰がいるのよ!?」
 イチロー「たとえばだな…ムルモの両親…
      いっそのこと王国を占領してムルモを悲しませてやれ。
      そうすればムルモも目を覚ますんじゃないか?」
大きく出たイチローの発言に一瞬の沈黙が走ります。

 パピィ「…こうなったらやってみるちかないわね。
     あんたたち、たまにはいいこと言うじゃない」
 イチロージローサブローシローゴロー「”たまには”は余計だ!」
 パピィ「待ってなちゃい、ムルモ。
     今度こそ思い出させてあげるんだから!!」

 イチロー「それにしてもあの顔は化け物だったな」
 ジローサブローシロー「だな!」
 ゴロー「そうか? オレは結構かわいいと思うぞ」
 イチロージローサブローシロー「えっ」


 前回の絵からかなり時間が経ってしまいごめんなさい。前回登場しかけた妖精というのは1人ではなく、何と何とワルモ団5人組(^^;。

 ワルモ団は5人揃って1人前(それ以下?)なので、絵を描くのも、ストーリーを作るのも大変でした。そういえば、1つの絵に登場させる妖精の数は今までは4人が最高でしたので、今回は大幅更新ということになります(^^)。でも人数が多いとどうしても雑になってしまうので、2人くらいが私にとってちょうどいいのかもしれません。

(2006/7/15)