ヤシチがついさっきまで食べていたかりんとうの後味でヤマネは酔っぱらい、いつものように知らない間に大暴れしていたようです。
ヤシチ「いたた・・・」
ヤマネ「ヤシチ兄様!しっかりしてくださいませ」
ヤシチ「はっ、ヤマネ!?」
ヤシチはヤマネからぱっと目をそらしました。
ヤマネ「・・・やはりヤシチ兄様は私のことを子供としか見てくださらないのですね」
ヤシチ「いや、その・・・いきなりキスは・・・
拙者たちにはまだ早すぎるというか・・・」
ヤシチはヤマネの気持ちには以前から気がついていたものの、いきなりの出来事にヤシチはドキドキしてしまって、ヤマネの方に顔を向けられません。
ヤマネ「ヤマネはヤシチ兄様が思ってるほど子供ではないのでございます!
こうなれば次は・・・」
ヤシチ「ひえぇぇ」
まだ続きがあることにぞっとしたヤシチ。
ヤシチはヤマネの方を向いて言いました。
ヤシチ「え~い、もう分かったのだ!
ヤマネの行きたいところへ連れて行ってやる」
ヤマネ「ヤシチ兄様!!」
ヤマネの表情がぱぁっと笑顔に変わりました。
ヤマネ「それでは遊園地はいかがでしょうか?」
ヤシチ「まあいいだろう・・・でいつ行くのだ?」
ヤマネ「今すぐでございます!」
ヤシチ「い、今すぐ~!?」
ヤマネはヤシチの手を取り、全速力で遊園地のある方向へと走り出しました。
そんなわけで、ヤマネの恋はヤマネのごり押しによりちょっとだけ前進しました。いや、キスしている時点でだいぶ前進してる?
ヤシチはヤマネのことを恋愛対象として見ていないふしがあるので、ヤシチを振り向かせるにはヤマネのわがままが必要かなと私は思います。これが続けば、いつの日かヤシチもヤマネの存在の大きさにきっと気がつくはず。そんなシーンを私もそのうち描きたいです。
ヤマネちゃんストーリーも次回で最終回! あと1話だけどうぞお付き合いくださいませ。
(2010/2/11)