ヤシチ&ヤマネ(7)

 ヤマネ「ヤシチ兄様は大人のきれいな女性がタイプなので
     ございますね」
ヤマネはそう言いながら、下を向いて自分の小さな体を眺めました。
 ヤマネ「それに比べて私は・・・。
     私のような地味で小さな体では、ヤシチ兄様のお目には
     かなわないのでしょうか。
     ・・・あれ?ヤシチ兄様?」
ヤマネは一人はぐれてしまいました。

  きょろきょろ探すと後ろからヤマネを呼ぶ声が聞こえました。
 ヤシチ「いつの間にかいなくなっていたから、拙者がヤマネの分も
     もらってきてやったぞ!
     しょう油のお団子ならヤマネも大丈夫だろう?」
 ヤマネ「申し訳ございません・・・」
 ヤシチ「それにしてもお団子の無料配布が行われているとは・・・。
     今日の拙者たちはとってもツイているのだ!
     これも日頃の行いが良いからだな。あーはっはっはーっ」
 ヤマネ「ヤシチ兄様」
 ヤシチ「ん?どうした、ヤマネ?」
 ヤマネ「ヤマネは・・・ヤマネはもっとおしゃれをして、女性らしさに
     磨きをかけた方が良いのでございましょうか?」
 ヤシチ「う~ん。
     いや、ヤマネは今のままで良いと思うぞ」
三色団子を食べながら、ニコニコした表情でヤシチは言いました。


 前回の街のシーンの続きです。前回はヤマネが空気のような存在でしたが、今回からヤマネ視点でストーリーを進めていきます。逆にサスケ&ハンゾーの方は今回はお休み…少し離れた場所で二人で仲良くお団子を食べているというシーンとさせてください(^^;。次回からもっとヤマネを活躍(?)させますのでお楽しみに~。

(2009/6/25)