マンボ&ソフト(3)

 ソフトは再びバナナダイヤを手にすると廊下を全力で走り出しました。
後ろからはミルモとムルモがしつこく追ってきますが、その差はどんどん開いてゆきます。
そして何個目かの曲がり角を曲がったところで・・・。

 マンボ「動くな!!」
 ソフト「!」

 目の前に全身チョコまみれのマンボが立ちふさがりました。
拳銃がソフトの方へ向けられています。

 マンボ「さっきは2階でよくもチョコを浴びせてくれたな!」
 ソフト「し、しまったぽよ」
 マンボ「へへーん、さぁ大人しくするんだな!」
 ソフト「ここで捕まるわけにはいかないぽよ…」

 マンボが一歩ずつソフトの方へと近づいていきます。
すると・・・。

 ミルモ「くんくん、甘くて刺激的なこのにおい・・・。
     これはチョコのにおいだぜ~ぃ!!」
 マンボ「うわわ、こっちへ来るなぁ」
 ミルモ「このチョコ、最高にうめ~ぞ!」
 マンボ「ミルモ、離れろっての・・・」
 ソフト「当たり前ぽよ。
     ソフトちゃん特製のチョコはと~~ってもおいしいぽよ」

 マンボは必死にミルモを振り払おうとしますが、なかなかミルモは離れてくれません。

 ソフト「今ぽよ!
     ソフトでポン!!」

 ソフトは魔法でいくつものシャボン玉を出しました。
何とかミルモを振り払ったマンボは、ソフトの出したシャボン玉を見て驚く・・・ことはなく、逆にニヤリと笑みを浮かべています。

 マンボ「今日はいつものようにシャボン玉に捕まるオレじゃないぞ。
     とっておきの秘策を見せてやる・・・マンボでポン!
     出でよ、マンボ針!!」

 マンボは魔法でたくさんの針を出すと、シャボン玉へ向けてそれを飛ばしました。

 マンボ「行けーーっ」
 ソフト「マンボくん、だめぽよ!」


 いきなり強引な展開となり申し訳ないです。。久々に登場したマンボ刑事でしたが、今までソフトの罠に見事にハマっていたのでした。2階へソフトを追いかけていったらそれは人形で、しかもその人形からはチョコが勢いよく放出されるという、ありがちな罠に・・・。

 今回のミルモについては「いくらなんでもそこまで意地汚くないでしょ」と突っ込みをもらいそうですね。「本当にバナナダイヤを取り返す気はあるのか?」と、描いている私も突っ込みを入れたくなってきたくらいですから(^^;。

 さてだいぶ前にマンボが口にしていた秘策ですが、ソフトのシャボン玉を針で割ろうとするだけの誰でも思いつきそうな作戦なのでした。とにかくこのストーリーのバトルは妖精らしく低レベル路線で進んでいきます。

 絵の方は構図がめちゃくちゃですね(^◇^;)。立ちふさがるマンボを前に焦るソフト…といった緊迫感が伝われば幸いです。

(2007/5/3)