ムルモ&ヤマネ(2)


 ヤマネ「ムルモ殿は私がコーヒーマシュマロにニコニコンCを塗ったと
     おっしゃるのでございますか?」
みんなからの視線を一斉に浴び、うろたえるヤマネ・・・。

 ムルモ「ボクもヤマネしゃんを疑いたくなかったんでしゅが…」
 ヤマネ「私が犯人だとしても、私がヤシチ兄様を襲う理由など
     ないでございますわ」
ヤマネはムルモに向かって必死に訴えました。
そしてみんなにも同意を求める視線を送っています。

 ミルモ「それもそうだよな」
 リルム「愛しいお方をそんな目に遭わせるなんて
     わたくしには絶対できませんわ」
 ミルモ「オレはいつもひどい目に遭わされてるぞ・・・」
 クモモ「ムルモさん、ヤシチさんの事件についてはちゃんと
     推理が出来ているクモ?」
 ムルモ「確かにヤシチしゃんの事件は、ヤマネしゃんにはお風呂に入って
     いたという完璧なアリバイがありましゅからね・・・」
ムルモはそう言うと今度はサスケとハンゾーの方を向きました。

 サスケ「な、なんだぜ!」
 ハンゾー「もしかしてボクたちを疑ってるのら~?」
 ムルモ「共犯としてこの2人がかかわっていると話は別でしゅけどね」
 ヤマネ「サスケ先輩とハンゾー先輩が!?」
 アクミ「そうか、犯人は一人じゃないという可能性もあるよな」
 サスケ「オ、オイラたちは事件があった時間は部屋でテレビを見ていたと
     さっき言ったはずだぜ!」
 ムルモ「それもどうでしゅかね~」
と言い、ムルモはちらっとハンゾーの方を見ました。
が、いつもぼーっとしているハンゾーはうろたえているのかそうでないのかはよく分かりませんでした。

 ミルモ「お前ら3人でいったい何をたくらんでるんだ?」
 ヤマネ「ですから私たちはヤシチ兄様を襲うなど決して・・・」
 サスケ「そうだぜ!
     そこまで言うのなら何か証拠を見せてみろだぜ!」
 ハンゾー「ボクたちは何も証拠らしい証拠は残していないのら~」
 ムルモ「これはヤシチしゃんが襲われる直前にそばを通りかかった
     アロマしゃんから後で聞いたのでしゅが・・・」
と言った瞬間、妖精忍者3人はまたびくっとしました。

 ムルモ「アロマしゃんは、ヤシチしゃんの部屋へ向かうある妖精の
     後ろ姿を見たらしいのでしゅが・・・」
 ヤマネ「それではその妖精が犯人なのでは?」
 ムルモ「犯人はそうさせたかったみたいでしゅが、残念ながら
     よく気がつくアロマしゃんは別の何かに気がついて
     しまったようでしゅね」
 ヤマネ&サスケ&ハンゾー「!」
ムルモがそう言うと3人は顔を見合わせました。

 パンタ「何だかすごく怪しいですっち」
 ミルモ「パンタの言うとおりだぜ。
     お前ら何か知ってそうな感じだな」
 ヤマネ「そんなことは…」
 リルム「ヤマネさん、何か知ってるなら本当のことを話して
     くださいませんか?」
 ヤマネ「ですから私は・・・」
と後ずさりするヤマネ。
するといきなりリビングのドアが開く大きな音がしました。

 ???「いいや、ヤマネは犯人ではない!」

 

 またまた久しぶりになってしまいごめんなさい。事件の推理もいよいよ大詰め・・・ですが、いいところで邪魔(?)が入りました。この続きはまた次回!

 事件の真相はもやもやした感じがずっと続いていますが、いずれはちゃんと説明しますのでもう少しお待ちください(連載に時間をかけすぎて、私も整理出来なくなってきているのは内緒です^^;)。

(2009/1/13)