パピィ「きゃははっ、きゃはははっ」
ムルモ「ちょっと笑いすぎじゃないでしゅか、パピィ・・・?」
パピィのおかしな笑い声にただならぬ雰囲気を感じて、みんなが集まってきました。
アロマ「ムルモ様、これはいったい・・・」
ムルモ「分からないでしゅ・・・。
突然パピィが笑い出して止まらなくなっちゃったみたいでしゅ」
ヤマネ「パピィ殿、しっかりして欲しいでございます」
パピィ「きゃはははははっ」
パンタ「だめですっち、全然聞こえてないみたいですっち」
クモモ「パピィさん、いったいどうしちゃったクモ?」
アクミ「もしかして急に何かを思い出して笑ってるんじゃないのか?」
パピィ「きゃははは・・ムルモの顔・・・変な顔・・・きゃははっ」
ムルモ「・・・」
サスケ「パピィはムルモのことを考えてそうだぜ」
ハンゾー「でもそれっていつものことなのら~。
学校でも授業中にムルモのことでいつも笑ってばかりなのら~」
ムルモ「パピィのやつ・・・不愉快でしゅ!」
リルム「それとも何かおかしなものを食べてしまったのでしょうか?」
ミルモ「オレはいつもリルムに変なもの食わされてるからな。
パピィはまだそういうのに慣れていないという可能性はあるな・・・」
リルム「ミ・ル・モ・様、それはどういう意味ですの?」
ミルモ「おお落ち着けよ、わかりやすいたとえを言ってみただけだっての・・・」
ムルモ「思い出したでしゅ!
ボクのコーヒーマシュマロをパピィがつまみ食いしてから
急におかしくなったんでしゅ」
パンタ「ボクたんも食べたけど何ともなかったですっち」
ミルモ「オレもだぜ」
リルム「私もですわ」
アロマ「私も・・・」
アクミ「あたいも何ともなかったね」
ハンゾー「ムルモのコーヒーマシュマロだけなのら~」
クモモ「おかしいクモね。
コーヒーマシュマロはみんなの分をいっぺんに作ったから、
ひとつだけおかしな味になることは考えにくいクモ」
ムルモ「!」
突然ムルモがキッチンの方へ走っていきました。
ミルモ「ん?ムルモのやつ、どうしたんだ?」
ムルモ「もしかしたらまだ残っているかもしれないでしゅ・・・」
キッチンでムルモは何かを探しています。
そして、キッチンの引き出しから妙なラベルの貼ってあるビンを見つけました。
ムルモ「ん?これは何でしゅか?」
ミルモ「どうしたんだよ、ムルモ」
リルム「ムルモ様、それはいったい何ですの?」
ムルモの後を追って、ミルモ、リルム、クモモもキッチンへやってきました。
クモモ「それは・・・ミモモショップで扱っている『ニコニコンC』クモ。
お菓子につけて食べると、落ち込んだときに笑顔が戻る魔法アイテム
なのクモ」
ミルモ「何でそんなもんがここにあるんだ?」
リルム「まさかクモモさんが・・・?」
クモモ「それはないクモよ。
クモモペンションには魔法アイテムはひとつも持ちこんでいないクモ」
ムルモ「・・・どうやらクモモしゃん以外の誰かがボクのコーヒーマシュマロに
塗った可能性が高そうでしゅね。
座る席も決まっていたことを考えると・・・」
リルム「まさかムルモ様を・・・!?」
ムルモ「きっとそうでしゅ。
誰かがボクの推理を止めさせようとして狙ったに違いないでしゅ」
ミルモ「おぉ、犯人もなかなか大胆だな」
ヤマネ「ムルモ殿、パピィ殿をお部屋へお連れして参るでございます」
パピィ「きゃはははっ」
ムルモ「ヤマネしゃん、よろしくお願いするでしゅ」
ムルモたちが食卓へ戻ると、ヤマネがムルモにそう告げて、パピィをおんぶして部屋へと連れて行きました。
ムルモ「パピィ、この事件はボクが必ず解決させてみせましゅよ」
ようやく探偵らしい行動を取るようになったムルモ、この後は小さな体で謎の多い事件へと挑む予定です。皆さんもムルモと一緒に、事件の犯人が誰なのかを引き続き考えてくださるとうれしいです。
絵はちょっと分かりにくくなってしまいましたが、舞台はクモモペンションのキッチンになります。左側が流し台で、ミルモの後ろにあるのが業務用の冷蔵庫。クモモはたくさんの人数のお菓子が作れるように、豪華なキッチンをペンションに用意したという設定にしてみました。
(2008/3/19)