数年前のクリスマスイブの夜…。
ミルモたちがまだ幼かった頃のお話です。
妖精界の教会では、子供たちへのお菓子のプレゼントが行われていました。
ミルモ「お、オレはまだお菓子をもらってないぜ」
リルム「ミルモ様ったら…」
ミルモはさっきもらったばかりのお菓子を隠して、お菓子をもう一つもらおうとします。
ベルル「仕方ないわね、特別にもう一つだけよ」
ミルモ「わーい、今年もお菓子がもらえたぜぃ」
みんなでクリスマスの歌を歌ったりやお祈りを捧げたりしながら、イブの夜は更けていきました。
家に戻ったミルモは、すでに眠っている弟ムルモの元へ足音を立てないよう忍び寄ります。そして余分にもらったお菓子をムルモの枕元にそっと置くのでした。
ムルモとケンカばかりしている今のミルモでは今回のストーリーはありえないけれど、幼かった頃はミルモもきっと純粋に弟想いだったはず(^^)。誰もが暖かい気持ちに包まれるクリスマスでは特に…。翌朝「わぁ、お菓子が置いてあるでしゅバブ」と喜ぶムルモの表情を皆さんにて思い浮かべていただけると幸いです。
絵のストーリーを考えるにあたり、誰をお菓子配りの役にさせようか悩みましたが、今回は「ベルル=神官」という公式設定を強引に絵に当てはめてみました。どうも妖精界では信仰心のある妖精が少ないのか、そういう役が似合う妖精ってあまりいないんですよね。
(2005/12/25)