サスケ「あそこの席が空いてるぜ!」
カメリ「うん~、席が空いていてよかったね~」
サスケが窓側の席に座った後、カメリはサスケの横に座りました。
汽車はだんだんとスピードを上げ、森の中を駆け抜けていきます。
サスケは窓の方を向き、すっかり景色のとりこになっていました。
サスケ「おぉ、やっぱり汽車から見える景色は迫力があるぜ~」
カメリ「わたしも~サスケくんと一緒だから~いつもより楽しいな~」
サスケ「そ、そんなこと言われると照れるんだぜ」
しばらくして、汽車の車内放送が流れました。
放送「毎度ご乗車ありがとうございます。
この汽車はミルクレープ山行きの汽車でございます。
次の停車駅は・・・」
カメリ「・・・あれ~・・?」
サスケ「カメリ? どこか具合でも悪いのかだぜ?」
カメリ「うぅん・・・」
カメリは困った表情を見て、サスケもだんだんと不安になってきました。
二人は無言のまま、しばらく下を向いていました。
カメリ「・・・あのね~、サスケくん~。
わたしたちが乗ったのは~、
反対方面の~汽車みたい~なの・・・」
サスケ「えぇっ、それ本当かだぜ!?」
カメリ「うん・・・」
サスケ「じゃあオイラたち、違う汽車にタダ乗りしている
ことになるのかだぜ・・・」
「乗客の皆様、これより切符の拝見をいたします」
サスケ&カメリ「!」
早くもトラブル発生! まぁ旅にトラブルは付きものですが、小さな二人がどんな風にしてピンチを切り抜けるのか、それは次回描きたいと思います。サスケはカメリの前でカッコイイところを見せて欲しいですね。
汽車の中はかなりテキトーです。何となく車内の雰囲気が伝われば…ということで(^◇^;)。
(2012/4/19)