サスケ&カメリ(10)

 サスケ「あそこの席が空いてるぜ!」
 カメリ「うん~、席が空いていてよかったね~」
 サスケが窓側の席に座った後、カメリはサスケの横に座りました。

 汽車はだんだんとスピードを上げ、森の中を駆け抜けていきます。
サスケは窓の方を向き、すっかり景色のとりこになっていました。

 サスケ「おぉ、やっぱり汽車から見える景色は迫力があるぜ~」
 カメリ「わたしも~サスケくんと一緒だから~いつもより楽しいな~」
 サスケ「そ、そんなこと言われると照れるんだぜ」

 しばらくして、汽車の車内放送が流れました。

 放送「毎度ご乗車ありがとうございます。
    この汽車はミルクレープ山行きの汽車でございます。
    次の停車駅は・・・」

 カメリ「・・・あれ~・・?」
 サスケ「カメリ? どこか具合でも悪いのかだぜ?」
 カメリ「うぅん・・・」

 カメリは困った表情を見て、サスケもだんだんと不安になってきました。
二人は無言のまま、しばらく下を向いていました。

 カメリ「・・・あのね~、サスケくん~。
     わたしたちが乗ったのは~、
     反対方面の~汽車みたい~なの・・・」
 サスケ「えぇっ、それ本当かだぜ!?」
 カメリ「うん・・・」
 サスケ「じゃあオイラたち、違う汽車にタダ乗りしている
     ことになるのかだぜ・・・」

 「乗客の皆様、これより切符の拝見をいたします」
 サスケカメリ「!」


 早くもトラブル発生! まぁ旅にトラブルは付きものですが、小さな二人がどんな風にしてピンチを切り抜けるのか、それは次回描きたいと思います。サスケはカメリの前でカッコイイところを見せて欲しいですね。

 汽車の中はかなりテキトーです。何となく車内の雰囲気が伝われば…ということで(^◇^;)。

(2012/4/19)